シオノギファーマ株式会社(本社:大阪府摂津市、代表取締役社長:井宗 康悦、以下「当社」)は、この度、当社が参画しラベル台紙の水平リサイクル*1を目指す「資源循環プロジェクト」が、World Packaging Organization(WPO)が主催する世界的に権威のあるパッケージング技術のコンテスト「WorldStar Global Packaging Awards 2025」において、「WorldStar Awards 2025」をすでに受賞*2しておりましたが、この度新たにSpecial Award - Sustainability部門で “Silver”を受賞しましたので、お知らせいたします。

「WorldStar Global Packaging Awards 2025」では、世界40の国と地域から550件のエントリーがありました。そのうち、260件が「WorldStar Awards 2025」を受賞し、さらにその受賞作品の中から5つの特別賞(Sustainability、Packaging that Saves Food、Accessible Packaging、Marketing、President Award)が選定されました。
当社が参画する「資源循環プロジェクト」は、「WorldStar Awards 2025(Medical and Pharmaceutical部門)」をすでに受賞*2しており、今回さらに特別賞のSustainability部門で”Silver”(銀賞)を受賞しました。Sustainability部門は、リデュース(削減)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源化)、リストア(復元)を通じて持続可能性を促進する包装材料の責任ある使用に焦点を当てたものです。今回の受賞に際しては、製品設計段階から材料使用の最小化、リサイクル可能性の向上、さらにはGHG(温室効果ガス)排出削減を考慮した点が高く評価されました。また、他にはない独自の資源循環の仕組みを構築したことも特筆すべき点として評価を受けました。


SHIONOGIグループでは、SHIONOGI Group Heritage(SHIONOGIの基本方針)ならびにSHIONOGIグループ 行動憲章のもと、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)として「環境への配慮」を特定しています。これに基づき、気候変動対応、医薬品製造過程における化学物質の環境への排出抑制、海洋プラスチック問題を含む省資源・資源循環の推進や生物多様性の保全など、様々な環境課題に対して誠実かつ責任ある対応を進めています。
当社は、製造工程で廃棄されるラベル台紙の回収・水平リサイクルを通じて、従来の線形経済*4からサーキュラーエコノミー(循環経済)への移行を推進し、シオノギファーマEHSポリシーにおいて掲げている、地球環境の保護および汚染の予防、ともに働くすべての人々と地域社会の安全衛生の確保に配慮し、安心できる職場づくりと持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを目指して、今後もサステナブルな包装材料の開発・実装を推進してまいります。
用語解説
*1 水平リサイクル:使用済みの製品を、同じ用途の新たな製品の原料として再利用するリサイクル方法
*2 プレスリリース「シオノギファーマが参画する『資源循環プロジェクト』が 「WorldStar Awards 2025」を受賞」
https://www.shionogi-ph.co.jp/news/2025/01/01.html
*3 マテリアルリサイクル:廃プラスチック類の廃棄物を、破砕、溶解などの処理を行った後に、同様な用途の原材料として再生利用するリサイクル
*4 線形経済:大量生産・大量消費・大量廃棄が行われ、調達、生産、消費、廃棄といった流れが一方向の経済
参考
① プレスリリース「ラベル台紙の水平リサイクル実証化に向けた共同開発契約の締結」
https://www.shionogi-ph.co.jp/news/2022/04/0406.html
② プレスリリース「ラベル台紙の水平リサイクル実証化 アンプル注射剤用ラベルに初適用」
https://www.shionogi-ph.co.jp/news/2023/04/0405.html
③ 資源循環プロジェクト 公式Webサイト
④ SHIONOGIジャーナル:
2024年4月9日「資源循環プロジェクト」にSHIONOGIがチャレンジする意義 ~ラベル台紙の水平リサイクルを全産業に広げたい~
https://www.shionogi.com/jp/ja/company/journal/20240409.html