シオノギファーマ株式会社(本社:大阪府摂津市、代表取締役社長:加藤 晃、以下「当社」)は、この度、当社 が参画し、ラベル台紙の水平リサイクル*1を目指す「資源循環プロジェクト」が、「WorldStar Awards 2025(Medical and Pharmaceutical部門)」を受賞しましたので、お知らせいたします。

WorldStar Awardsは、WPO(World Packaging Organization、世界包装機構)が、世界の優れたパッケー ジとその技術を普及することを目的として実施するコンテストであり、パッケージングにおける世界的に卓越した賞です。日本 では、社団法人日本包装技術協会が主催する「日本パッケージングコンテスト」に入賞した作品が、「ワールドスター コンペ ティション」ヘの出品資格を獲得し、入賞を目指して世界各国から出品された作品から厳正に選考されます。今回 Medical and Pharmaceutical部門には9テーマが選定され、日本からは唯一の受賞となります。
資源循環プロジェクトでは、これまで廃棄・焼却されてきたラベル台紙をポリエステル系合成紙であるリサイクル専用台紙 に切り替え、資源として回収、再利用し循環させることでラベル台紙の廃棄をゼロにすることを目指しています。また、回収 後のマテリアルリサイクル*2により、再度リサイクル専用台紙として使用する「水平リサイクル」が可能になり、より高度な資源 循環を実現できる画期的な取り組みです。
SHIONOGIグループでは、基本方針ならびに行動憲章のもと、取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として「環境へ の配慮」を特定し、環境保護に貢献するための中長期的な行動目標を定めるとともに、グローバルに喫緊の課題である気 候変動対応や、製薬企業特有の課題である医薬品製造過程における化学物質の環境への排出、さらには海洋プラスチ ック問題を含む省資源・資源循環の推進や生物多様性の保全など、種々の環境課題に誠実に向き合い、責任ある対応 を進めています。
当社は、製造工程で廃棄されるラベル台紙の回収・水平リサイクルを通じて、線形経済*3からサーキュラーエコノミー( 循環経済)への移行を推進し、シオノギファーマEHSポリシーにおいて掲げている、地球環境の保護および汚染の予防、と もに働くすべての人々と地域社会の安全衛生の確保に配慮し、安心できる職場づくりと持続可能で豊かな社会の実現に 貢献することを目指して、今後もさらなるサステナブルな包装材料の開発・実装を推進してまいります。
用語解説
*1 水平リサイクル:使用済みの製品を、同じ用途の新たな製品の原料として再利用するリサイクル方法
*2 マテリアルリサイクル:廃プラスチック類の廃棄物を、破砕、溶解などの処理を行った後に、同様な用途の原材料 として再生利用するリサイクル
*3 線形経済:大量生産・大量消費・大量廃棄が行われ、調達、生産、消費、廃棄といった流れが一方向の経済
参考
1.プレスリリース:2022年4月6日
ラベル台紙の水平リサイクル実証化に向けた共同開発契約の締結
2.プレスリリース:2023年4月5日
ラベル台紙の水平リサイクル実証化 アンプル注射剤用ラベルに初適用
3.資源循環プロジェクト 公式Webサイト:https://www.shigenjunkan.com
【お問い合わせ】
シオノギファーマ株式会社ウェブサイト お問い合わせフォーム:https://cdmo.shionogi-ph.co.jp/inquiry.html