2023/04/05

ラベル台紙の水平リサイクル実証化
アンプル注射剤用ラベルに初適用

 シオノギファーマ株式会社(本社:大阪府摂津市 代表取締役社長 加藤 晃、以下「シオノギファーマ」)は、ラベル台紙1)の水平リサイクル2)を目指す「資源循環プロジェクト」に参画し、2022年4月より実証実験に取り組んでまいりました3)。本実験の結果に基づき、2023年3月より、シオノギファーマは、アンプル注射剤用のラベルに「資源循環プロジェクト」における循環型の水平リサイクルスキームを、商用生産として初めて適用し、使用済みラベル台紙の回収を開始しましたので、お知らせいたします。

 

 この度の取り組みにおいて、SHIONOGIグループの医療用医薬品(アンプル注射剤9品目)へ順次適用を進め、シオノギファーマにおける廃棄物発生量の削減(約0.5トン/年)、廃プラスチック再資源化率の向上、CO2排出量の削減(約0.5トン/年)に貢献いたします。また、シオノギファーマは今後も、バイアルや梱包箱など他用途のラベルへ「資源循環プロジェクト」のスキーム展開を進めてまいります。

 

 SHIONOGIグループでは、SHIONOGI Group Heritage(SHIONOGIの基本方針)ならびにSHIONOGIグループ行動憲章のもと、取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として「環境への配慮」を特定し、環境保護に貢献するための中長期的な行動目標を定めるとともに、その実現に向けた活動を推進しています。

シオノギファーマは、シオノギファーマEHSポリシーにおいて掲げている、地球環境の保護および汚染の予防、ともに働くすべての人々と地域社会の安全衛生の確保に配慮し、安心できる職場づくりと持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを目指して、今後もさらなるサステナブルな包装材料の開発・実装を推進してまいります。

【お問い合せ先】

シオノギファーマ株式会社 CDMO事業部

TEL:06-6381-7402 FAX:06-6381-5960

お問い合わせ:https://cdmo.shionogi-ph.co.jp/inquiry.html

 

資源循環プロジェクトについて

 資源循環プロジェクトは、これまで資源として回収・再利用されることなく廃棄・焼却されていたラベル台紙を、再生PET製の「リサイクル専用台紙」に置き換え、使用後に回収・マテリアルリサイクルを行うことで、同じリサイクル専用台紙の原材料として使用し、ラベル台紙の廃棄をゼロにする、環境に配慮した取り組みです。資源循環プロジェクトは、シオノギファーマも参加する「循環経済パートナーシップ(J4CE)4)」において、「注目事例集2022年度版」に掲載されるなど、大きな関心を集めています。

 

 

【参考】

1)ラベルの糊面を保護するための裏紙(剥離紙、セパレーター)。ラベルの糊と接着しないように樹脂素材のコーティングを施すため、一般にリサイクルが困難である。

2)使用済みの製品を原材料として、同一製品を製造するリサイクル。

3)ラベル台紙の水平リサイクル実証化に向けた共同開発契約の締結 

4)循環経済へのさらなる理解醸成と取り組みの促進を目的とした官民一体の枠組み(Japan Partnership for Circular Economy)。