2022/04/06

ラベル台紙の水平リサイクル実証化に向けた共同開発契約の締結

 シオノギファーマ株式会社(本社:大阪府摂津市、代表取締役社長:久米 龍一、以下、「シオノギファーマ」)、日榮新化株式会社(本社:大阪府東大阪市・東京都千代田区、代表取締役社長:清水 寛三)、東洋紡株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:竹内 郁夫)、株式会社トッパンインフォメディア(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:堀 正史)、三井物産ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柳澤 誠一)の5社は、ラベル台紙1)の資源循環型水平リサイクル2)(以下、「資源循環プロジェクト」)の実現に向けて、実証実験を目的とした共同開発契約を締結しましたのでお知らせいたします。

 

 商品にラベルを貼り付ける製造工程において剥がされているラベル台紙の使用量は、国内の製造業全体で月間1.16億m2に上り3)、そのほとんどが資源として回収・再利用されることなく、廃棄・焼却されています。資源循環プロジェクトは、これらのラベル台紙を再生PET製フィルム(以下、「リサイクル専用セパレーター」)に置き換え、使用後に回収・マテリアルリサイクル 4)を行うことで、同じリサイクル専用セパレーターに再生し、ラベル台紙の廃棄をゼロにする、環境に配慮した取り組みです。シオノギファーマは、2022年度中に一部製品の医薬品用ラベル台紙にリサイクル専用セパレーターを採用することを目指して、実証実験に取り組むとともに、その後も継続的に切り替えを検討していきます。

 

 シオノギファーマは、医薬品等に関わる多様な事業活動を通じて社会に貢献するとともに、シオノギファーマEHSポリシーにおいて掲げている、地球環境の保護および汚染の予防、ともに働くすべての人々と地域社会の安全衛生の確保に配慮し、安心できる職場づくりと持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを目指して、今後もさらなるサステナブル包装材料の開発・採用を推進してまいります。

 

以上

 

【参考】

1)ラベルの糊面を保護するための裏紙(剥離紙、セパレーター)。ラベルの糊と接着しないように樹脂素材のコーティングを施すため、
   一般にリサイクルが困難である。

2)使用済みの製品を原材料として、同一製品を製造するリサイクル。

3) ラベル新聞社『日本のラベル市場2021』から集計(2019年度出荷量ベース)。

4)廃プラスチック類の廃棄物を、破砕、溶解などの処理を行った後に、同様な用途の原材料として再生利用するリサイクル。

 

 

【共同実証実験の概要】

(1)リサイクル専用セパレーターを用いたラベルの設備適格性を検証

 医薬品用ラベルとして、商用生産設備を用いたラベルの貼り付けテスト、品質評価を実施します。

 

(2)回収・リサイクルスキームのモデル構築・実績化

 シオノギファーマが使用済みのリサイクル専用セパレーターをリサイクル原料として提供することで、回収、リサイクルスキームのモデル
構築、実績化に協力します。

【お問い合せ先】

シオノギファーマ株式会社 CDMO事業部

TEL:06-6381-7402 FAX:06-6381-5960

お問い合わせ:https://cdmo.shionogi-ph.co.jp/inquiry.html

 

日榮新化株式会社 資源循環プロジェクト

TEL:03-5289-7281 FAX:03-3257-0515

MAIL:shigen_jyunkan@neion.co.jp

シオノギファーマについて

シオノギファーマは、お客様から信頼される「技術開発型モノづくり企業(CDMO)」となることをミッションとして掲げ、2019年4月1日より事業を開始しました。原薬の製造法開発および製剤処方開発から商用生産に加え、分析法開発や医薬エンジニアリング技術による設備設計サポートなどを含めた「フルレンジサービス」をご提供できる体制を整えています。

 

日榮新化株式会社について

⽇榮新化株式会社(NEION)は、1957年の創業以来「新しいこと、つづけます」をスローガンに、ラベル素材や両面テープ、保護フィルムの開発製造を行う粘着コーティング技術の総合メーカーとして、お客様視点での製品・サービスの拡充に取組んで参りました。粘着加工製品の供給のみならず、新たに静脈産業としての機能を加えることで、資源循環の実現を通じた環境負荷低減に貢献いたします。

 

東洋紡株式会社について

東洋紡株式会社は『順理則裕』の企業理念のもと「素材+サイエンスで人と地球に求められるソリューションを創造し続けるグループ」になることを掲げています。環境負荷低減には、CO2排出量削減はもとより循環型経済(サーキュラーエコノミー)の定着や生態系への影響低減の観点から、リサイクル、石油由来原料の使用量を減らす取り組みを加速させています。

 

株式会社トッパンインフォメディアについて

株式会社トッパンインフォメディアは、商品価値を高め、生活に密着して使用されているラベル製品、利便性のある機能を持ったICカードや磁気カード製品、産業を陰で支える工業系材料の製品や機器製品など、製品の上流から下流まで幅広く手掛けています。長年にわたって培ってきた営業力・企画力・技術力・製造力のノウハウを結集し、持続可能な社会づくりに貢献するため、SDGsが示す社会的課題解決に向けて取り込んでいます。

 

三井物産ケミカル株式会社について

三井物産ケミカル株式会社は、溶剤・塗料・ポリウレタン・接着剤等の化学品原料に加え、新たに医薬・化粧品・健康食品分野にも進出。三井物産の化学品セグメントと協働し、合計で1,000種類に及ぶ幅広い化学品原料の国内販売、輸出入、外国間貿易を行っております。我々三井物産ケミカルは、これら商品供給を通して、様々な産業の基盤を支え、生活や社会の発展に大きく貢献しています。

 

 

▼資源循環プロジェクトについて

https://www.neion.co.jp/tech/resource-recycling.html(外部サイト)