廃棄物量トレンド

 

廃棄物量

 2020年以降、新拠点(現伊丹工場)や新棟(摂津工場の高薬理新棟)等、生産量増加のため廃棄物量は増加しています。現在も廃棄物量削減や再資源化向上の努力を継続しています。

 

最終処分率

 今年度より「廃棄物の最終処分率1%以下」をEHS行動目標として新たに設定しました。処理後の廃棄物を道路材やレンガとして再利用することで最終処分率を引き下げるよう、各拠点で取り組みます。

全社の廃棄物量及び最終処分率のトレンド
各拠点の廃棄物量のトレンド(単位 トン)<有価売却量を除く>

拠点名 \ 年度

2019

2020

2021

2022

2023

摂津工場

300

282

316

458

327

金ケ崎工場

1,372

1,883

2,545

3,777

3,581

徳島工場

690

1,353

1,464

801

1,442

伊丹工場

116

85 148

廃プラスチックの再資源化率

 「廃プラスチック再資源化率40%以上」を2024年度のEHS行動目標としており(グループの中長期EHS行動目標:65%以上(2035年))、リデュース・リサイクル・リユース・リニューアブルを強化することにより目標達成を目指します。2023年度の全社の廃プラスチック再資源化率は45%でした。

各拠点の廃プラスチックの再資源化率のトレンド(単位 %)

拠点名 \ 年度

2019

2020

2021

2022

2023

摂津工場

10.0

10.9

32.4

21.3

29.5

金ケ崎工場

26.7

47.1

38.6

23.6

55.1

徳島工場

100.0

95.9

96.9

93.2

96.8

伊丹工場

(0.0)

26.6

38.9

 プラスチック削減

 

 プラスチック廃棄物の抑制や資源の有効利用、温暖化や海洋プラスチックごみ問題などを解決する目的で2022年4月プラスチック資源循環法が施行されました。SHIONOGIグループでは、現代社会に不可欠な素材であるプラスチックの資源循環を加速し、循環型社会へ移行を推進しています。

 容器包装の材質変更や減容化(リデュース)、高品質な再生プラスチック(リユース・リサイクル)の採用に加え、製品の品質や安定供給などを考慮したうえで環境負荷が少ないバイオマスプラスチックへの切替え(リニューアブル)や、これまで製造過程で出ていた廃棄資材をリサイクルにより再生し、ごみを生まず、資源を循環させることに取り組んでいます。

 

 

容器包装の3R+Renewable(リデュース・リユース・リサイクル・リニューアブル)の取り組み(2024年10月時点)

施策

項目

対象製品

進捗状況

Reduce

ボトル用

プラスチック緩衝材の廃止

ボトル製品(錠剤3製品)

完了

PTPシートサイズの小型化

PTP製品(検討中)

2025年度以降開始予定

個装箱バンドフィルムの廃止

PTP製品など(検討中)

2025年度開始予定

Recycle

プラスチック製容器包装識別表示マークの表示

すべての製品

完了

プラスチック廃材の

リサイクル

PTP製品など(検討中)

検討中

Recycle /

Renewable

ラベル台紙の水平リサイクル『資源循環プロジェクト』

アンプル製品

(注射剤9製品)、

出荷用梱包箱ラベル

2023年3月開始

メカニカルリサイクルPET

フィルムを使用したピロー

PTP製品(錠剤1製品)

1製品完了

他製品への展開を検討中

再生PET原料を使用した

ラベル

アンプル製品(注射剤9製品)

9製品完了

他製品への展開を検討中

Renewable

バイオマスボトル(植物由来ポリエチレン製ボトル)

ボトル製品(カプセル1製品、錠剤 3製品、軟膏5製品)

9製品完了

他製品への展開を検討中

バイオマスPTPシート

PTP製品(カプセル1製品)

1製品完了

他製品への展開を検討中

バイオマスインキの採用

全ての製品のラベル・個装箱など

ラベル9製品完了

個装箱21製品完了

PTPシート束バンドフィルムの材質変更

PTP製品(検討中)

2025年度開始予定

PTP(press through pack):薬を包装する方法の1つで、錠剤やカプセルをプラスチックとアルミで挟んだシート状のもの。

PET(Polyethyleneterephthalate):ポリエチレンテレフタレート

 資源循環プロジェクト

 

 シオノギファーマは、2022年4月より、ラベル台紙の資源循環型水平リサイクルの実現を目指す「資源循環プロジェクト」に参画しました。製造工程にて廃棄されるラベル台紙の回収・リサイクルを通じて、サーキュラーエコノミー(循環経済)への移行を推進し、さらなるサステイナブルな社会の実現に貢献します。

 詳しくは、下記にアクセスください。

 その他の取り組み

 

 プラスチックの削減や資源循環に加え、森林資源を保護し、ごみを減らして循環型社会を構築する取り組みとして、紙の使用量を最小限に抑える取り組みも行っています。

2024年10月時点

施策

項目

対象製品

進捗状況

Reduce

個装箱の廃止 ボトル製品(軟膏3製品)

3製品完了

他製品への展開を検討中

個装箱の小型化

PTP製品など(検討中)

 2025年度開始予定

個装箱の薄肉化

検討中

 検討中

添付文書の廃止 医療用医薬品すべての製品 完了