資源循環・廃棄物削減
■ 廃棄物量トレンド
廃棄物量実績
廃棄物量は、生産量の増減に依存しています。年度目標を設定し、廃棄物量の中期目標【2024年度までに3,000トンを目指す(2018年度実績値4,001トン(有価売却量923トンを含む)の75%相当)】の達成に努めています。2019年度には2,868トン(有価売却量506トンを含む)でしたが、その後、生産量増加のため廃棄物量も増加しました。現在も大幅に減らすための努力を継続しているところです。
再資源化率
廃棄物の再資源化率は、熱回収(焼却などにより生じる熱エネルギーの利用)を含む数値としては中期目標(2024年度までに80%を目指す)を早々に達成しましたが、熱回収以外での再資源化率の向上には、使用資材の見直し、徹底した分別(人件費増)等が必要となり、今後の課題としています。
全社の廃棄物量のトレンド(単位 トン)<有価売却量を除く>
各拠点の廃棄物量のトレンド(単位 トン)<有価売却量を除く> | ||||
---|---|---|---|---|
拠点名 \ 年度 |
2019 |
2020 |
2021 |
2022 |
摂津工場 |
300 | 282 |
316 |
458 |
金ケ崎工場 |
1,372 | 1,883 |
2,545 |
3,777 |
徳島工場 |
690 |
1,353 |
1,464 |
801 |
伊丹工場 |
- |
- |
116 |
85 |
廃プラスチックの再資源化率
2019年度から右肩上がりで上昇し、2021年度にすべての拠点で中期目標(2024年度までに30%を目指す)を前倒しで達成しました。しかし、処理委託先の事情で、2022年度は一時的に低下しました。今後も、リデュース・リサイクル・リユース・リニューアブルの活動を継続して再資源化率の向上に努めます。
各拠点の廃プラスチックの再資源化率のトレンド(単位 %) | ||||
---|---|---|---|---|
拠点名 \ 年度 |
2019 |
2020 |
2021 |
2022 |
摂津工場 |
10.0 |
10.9 |
32.4 |
21.3 |
金ケ崎工場 |
26.7 | 47.1 |
38.6 |
23.6 |
徳島工場 |
100.0 |
95.9 | 96.9 |
93.2 |
伊丹工場 |
- |
- |
(0.0) |
26.6 |
■ プラスチック削減
プラスチック廃棄物の抑制や資源の有効利用、温暖化や海洋プラスチックごみ問題などを解決する目的で2022年4月プラスチック資源循環法が施行されました。SHIONOGIグループでは、現代社会に不可欠な素材であるプラスチックの資源循環を加速し、循環型社会へ移行を推進しています。
容器包装の材質変更や減容化(リデュース)、高品質な再生プラスチック(リユース・リサイクル)の採用に加え、製品の品質や安定供給などを考慮したうえで環境負荷が少ないバイオマスプラスチックへの切替え(リニューアブル)や、これまで製造過程で出ていた廃棄資材をリサイクルにより再生し、ごみを生まず、資源を循環させることに取り組んでいます。
容器包装の3R+Renewable(リデュース・リユース・リサイクル・リニューアブル)の取り組み (2023年12月時点) | |||
---|---|---|---|
施策 |
項目 |
対象製品 |
進捗状況 |
Reduce |
ボトル用プラスチック緩衝材の廃止 |
ボトル製品(錠剤3製品) |
完了 |
PTPシートサイズの小型化 |
PTP製品(検討中) |
2024年開始予定 |
|
個装箱バンドフィルムの減量化 |
PTP製品など(検討中) |
2023年度開始予定 |
|
Recycle | プラスチック製容器包装識別表示マークの表示 |
すべての製品 | 完了 |
プラスチック廃材のリサイクル | PTP製品など(検討中) |
検討中 |
|
Reuse / Recycle |
ラベル台紙の水平リサイクル 『資源循環プロジェクト』 |
アンプル製品(注射剤9製品)、 バイアル製品、梱包箱など(検討中) |
2023年3月開始 |
メカニカルリサイクル PET フィルム を使用したピロー |
PTP製品(錠剤1製品) |
1製品完了 他製品への展開を検討中 |
|
再生PET原料を使用したラベル | アンプル製品(注射剤9製品) | 9製品完了 他製品への展開を検討中 |
|
Renewable |
バイオマスボトル (植物由来ポリエチレン製ボトル) |
ボトル製品 (カプセル1製品、錠剤 3製品、軟膏5製品) |
9製品完了 他製品への展開を検討中 |
バイオマスPTPシート |
PTP製品(検討中) |
2024年度開始予定 |
|
バイオマスインキの採用 | 全ての製品のラベル・個装箱など | ラベル9製品完了 個装箱18製品完了 |
|
PTPシート束バンドフィルムの材質変更 | PTP製品(検討中) | 2023年度開始予定 |
PTP(press through pack):薬を包装する方法の1つで、錠剤やカプセルをプラスチックとアルミで挟んだシート状のもの。
PET(Polyethyleneterephthalate):ポリエチレンテレフタレート
■ 資源循環プロジェクト
シオノギファーマは、2022年4月より、ラベル台紙の資源循環型水平リサイクルの実現を目指す「資源循環プロジェクト」に参画しました。製造工程にて廃棄されるラベル台紙の回収・リサイクルを通じて、サーキュラーエコノミー(循環経済)への移行を推進し、さらなるサステイナブルな社会の実現に貢献します。
詳しくは、下記よりアクセスください。
■ その他の取り組み
プラスチックの削減や資源循環に加え、森林資源を保護し、ごみを減らして循環型社会を構築する取り組みとして、紙の使用量を最小限に抑える取り組みも行っています。
2023年12月時点 | |||
施策 |
項目 |
対象製品 |
進捗状況 |
---|---|---|---|
Reduce |
個装箱の廃止 | ボトル製品(軟膏3製品) | 3製品完了 他製品への展開を検討中 |
個装箱の小型化 |
PTP製品など(検討中) |
検討中 |
|
個装箱の薄肉化 |
検討中 |
検討中 |
|
添付文書の廃止 | 医療用医薬品すべての製品 | 完了 |