2020/11/09

ピール&プッシュタイプの新しいアルミブリスター包装開発の
お知らせ

~ お役立ち精神でお客様の困りごとや社会のニーズにお応えします ~

 シオノギファーマ株式会社(本社:大阪府摂津市、代表取締役 久米 龍一、以下、シオノギファーマ)は、このたび東洋アルミニウム株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役会長CEO 今須 聖雄・代表取締役社長COO 楠本 薫、以下、東洋アルミニウム)と共同で、アルミブリスター1において錠剤やカプセル剤などの製剤を視認したうえで取り出すことができる新たな包装様式(以下、開発品)を開発いたしました。

 この開発品は、従来のアルミブリスターで懸念される製剤の紛失や落薬等の医薬品紛失リスクを軽減し、服薬機会の損失に繋がるインシデント発生を予防します。

 

 シオノギファーマは、お客様から信頼される「技術開発型モノづくり企業(CDMO2)」となることをミッションとして掲げており、患者さまが安心して服薬できる包装技術開発を推進しています。

以上

 

【開発品の特長】

製剤紛失・落薬を防止

新薬開発の難易度上昇・グローバル化を背景に、近年ニーズが高まっているアルミブリスターは、開封時にあらかじめ錠剤やカプセル剤などの製剤を視認できないため、透明なPTPより製剤紛失・落薬のリスクが高いのが課題です。本開発品はアルミ箔を剥がした後に透明フィルムが残る構造のため、押しだす前にあらかじめ製剤を視認でき、取り出し性を向上させます。また、押しだし時に製剤を見失った場合でも、あらかじめ視認できているため、製剤は患者さんの周辺にあることが分かります。

 

ピールタイプブリスター包装3の課題

ピールタイプブリスター包装は、押しだし時の負荷に耐えられない低硬度の製剤で採用されるケースがありますが、アルミ箔を剥がした際に製剤が勢いよく飛び出してしまうケースがあります。本開発品はこの課題を解消し、アルミ箔を剥がした後に透明フィルムが残るため、剥がした際に製剤が飛び出すことはありません。また透明フィルムはアルミ箔より強度が低いため、押しだし時の製剤変形の回避が期待できます。

 

1.アルミブリスター:容器材および蓋材にアルミ箔を有した非透明なブリスター包装で、非常にバリア機能が高い

2.CDMO: Contract Development Manufacturing Organization

3.ピールタイプブリスター包装:蓋材を剥がして錠剤を取り出す機能

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シオノギファーマについて

シオノギファーマは、お客様から信頼される「技術開発型モノづくり企業」となることをミッションとして掲げ、2019年4月1日より事業を開始しました。原薬の製造法開発および製剤処方開発から商用生産に加え、分析法開発や医薬エンジニアリング技術による設備設計サポートなどを含めた「フルレンジサービス」をご提供できる体制を整えています。

 

東洋アルミニウムについて

東洋アルミニウムは、アルミニウムの機能性・意匠性用途の可能性を追求し、食品・医薬品・電子部品の包装材料としてのアルミニウム箔、塗料の顔料・高機能性材料としてのパウダー・ペースト製品から、日用品、太陽光発電の部材まで、社会に有用で、環境にやさしい製品を開発する総合事業を展開しています。

 

 

【お問い合せ先】

シオノギファーマ株式会社 製造ビジネス企画

TEL:06-6381-7402 FAX:06-6381-5960

 

東洋アルミニウム株式会社 箔事業本部 箔営業ビジネスユニット 加工品営業部 大阪営業課

TEL:06-6245-4166 FAX:06-6245-4657