プレスリリース
2020/09/07
シオノギファーマ株式会社と千代田化工建設株式会社による
シオノギファーマ株式会社(本社:大阪府摂津市 代表取締役社長 久米 龍一)と千代田化工建設株式会社 (本社:神奈川県横浜市 代表取締役社長 山東 理二)は、医薬品原薬・中間体の連続生産技術の開発・検討を協力して進めることとなりましたので、お知らせいたします。
医薬品製造においては主にバッチ生産※方式が取られておりますが、近年、基礎化学品・食品製造など他産業において普及している連続生産方式が注目されています。連続生産はスケールアップが不要になる事により研究開発のスピードアップやコスト削減が見込まれ、また製造工程を連結し自動化する事による品質向上や作業安全性を高める事が期待されています。さらに化合物の反応効率性を高めることによる廃棄物・CO2の削減等、環境負荷低減に寄与できる技術として期待が高まっています。
※：品種ごとに生産量をまとめて複数の製品を交互に生産する形態
シオノギファーマ株式会社は、原薬・中間体の連続生産の技術開発をCDMO*1事業の成長戦略の一つとして位置づけ、パートナーとの連携により早期に本技術を確立させる取り組みを進めています。既に東京大学との共同研究、各種機器メーカーとのモジュール装置開発、計装メーカーとのシステム開発、化学受託企業とのフロー合成研究など種々のアライアンスにより技術開発を推進しております。加えて、横河電機株式会社（本社：東京都武蔵野市）とは同技術開発の業務提携に向け検討を開始しており、藤本化学製品株式会社（本社：大阪府大阪市）とは医薬品原薬・中間体の連続生産技術による製法開発に関わる業務提携について検討を開始しております。
千代田化工建設株式会社は、ライフサイエンスを成長戦略分野の一つとして位置づけ、高度な管理を要求される医薬品製造施設の構築で培った知見、エネルギーおよび化学分野で確立された連続生産プロセスの構築に不可欠なAIを含む全体制御や各種の反応に対する知見を活かし、新規事業拡大の可能性ならびに医薬品連続生産技術の開発を推進しています。
今後、両社の知見を結集する事により、連続生産技術の開発を益々加速することが期待されます。シオノギファーマ株式会社と千代田化工建設株式会社は、患者様・お客様の視点で、革新的な技術開発への挑戦により、医薬品開発の効率化やSDGs（Sustainable Development Goals（持続可能な開発目標））達成へ貢献します。従来の医薬品開発・製造方法に独自の技術を応用する事により、より付加価値の高いソリューションサービスの提供や医薬品開発のニーズへさらに貢献してまいります。
＜参考＞
シオノギファーマ株式会社について
シオノギファーマ株式会社はお客様から信頼される「技術開発型モノづくり企業」となることをミッションとして掲げ、2019年4月1日より事業を開始しました。原薬の製造法開発および製剤処方開発から商用生産に加え、分析法開発や医薬エンジニアリング技術による設備設計サポートなどを含めた「フルレンジサービス」を提供できる体制を整えております。
千代田化工建設株式会社について
千代田化工建設株式会社は1948年の創業以来、石油・ガスといったエネルギーから、化学、環境、ライフサイエンス他の分野において、プラントの設計・調達・建設(EPC*2)を中心に、数多くのプロジェクトを世界各地で手掛けています。
横河電機株式会社について
横河電機株式会社（YOKOGAWA）は1915年の創業以来、プラント制御・運転技術（Operational Technology：OT）とIT、業種に対する深い知識に基づき、お客様のビジネス活動全体における課題を可視化し、最適化を支援することで、新たな価値創造や持続的な成長に貢献しています。
藤本化学製品株式会社について
藤本化学製品株式会社は1953年の創立以来、医薬品原薬および医薬品中間体の生産・販売を主とした事業展開をしており、商社機能、医薬品原薬、中間体の研究・生産・品質保証体制と化学合成工場、高薬理活性製造設備を保有し、高い技術力で開発提案型受託製造企業として受託サービスを提供しています。
＊1 CDMO：Contract Development Manufacturing Organization（医薬品製造受託開発機関）
＊2 EPC：Engineering, Procurement and Construction（設計・調達・建設）
以 上
【お問い合わせ先】
シオノギファーマ株式会社 製造ビジネス企画部門
TEL：06-6381-7402
千代田化工建設株式会社 IR・広報・CSR部
TEL：045-225-7734