2020/06/18

アンジェス社や大阪大学らが進める、新型コロナウイルス感染症
に対するDNAワクチンの製造体制への参画について

 シオノギファーマ株式会社(本社:大阪府摂津市、代表取締役社長:久米 龍一、以下、「シオノギファーマ」または「当社」)は、このたび、アンジェス株式会社(本社:大阪府茨木市、代表取締役社長:山田 英)、および大阪大学らのグループが進める新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する予防用DNAワクチン※1(以下、「本ワクチン」)の製造を担うタカラバイオ株式会社(本社:滋賀県草津市、代表取締役社長:仲尾 功一)との間で受託契約を締結し、製造体制の一部へ参画することになりましたので、お知らせいたします。

 

 本ワクチンは、2020年夏頃からの臨床試験開始を目指して開発が進められております。このたび当社は、タカラバイオ株式会社より、予防用DNAワクチン中間体の製造を受託いたしました。

 

 当社は、アンジェス株式会社、および大阪大学らのグループが進める本ワクチンの製造体制への参画を通して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防へ貢献してまいります。

 

 シオノギファーマは、お客様から信頼される「技術開発型モノづくり企業(CDMO※2)」となることをミッションとして掲げ、2019年4月1日より事業を開始しました。遺伝子組換え製剤の開発・商用生産で培った培養技術をはじめ、原薬の製造法開発および製剤処方開発から商用生産に加え、分析法開発や医薬エンジニアリング技術による設備設計サポートなどを含めた「フルレンジサービス」をご提供できる体制を整えております。

 当社は、感染症を重点疾患領域に掲げて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療薬やUMNファーマが有するBEVSを活用した遺伝子組換えタンパクワクチンの開発※3に取り組んでいる塩野義製薬株式会社のグループ企業として、同じく新型コロナウイルス感染症の予防や治療に取り組む企業や研究機関に当社技術の提供をもって貢献し、パンデミックの早期終息による社会の安心・安全の回復につながるよう、鋭意取り組んでまいります。

以上

 

※1 DNAワクチン:対象とする病原体のたんぱく質をコードする環状DNA(プラスミドDNA)を接種することで、病原体たんぱく質を体内で生産し、病原体に対する免疫を付与させるワクチン。

※2 CDMO:製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する企業(Contract Development Manufacturing Organization)

※3 2020年4月27日 塩野義製薬株式会社リリース:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの開発決定について