活動実績
■ 2023年度の活動実績
2023年度の行動実績を下表に示します。気候変動対策及び作業者ばく露対策において未達の項目がありましたが、その他については概ね当初の行動目標を達成することができました。
なお、社外活動についても、塩野義製薬とシオノギファーマが協働し、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD、Task Force on Climate-related Financial Disclosures)への賛同及びコンソーシアムへの参画など、種々の活動を行っています。また、シオノギファーマが参画する『資源循環プロジェクト』が創出した「ラベル台紙の水平リサイクル技術」は、「第6回エコプロアワード 優秀賞」「第51回環境賞 優良賞」など、4つの賞を受賞するという栄誉に輝きました。
目標項目 |
2023年度EHS行動目標 |
実績 |
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化学物質を適正に管理する |
【AMR*1の取り組みの推進】 金ケ崎工場から全社への運用拡大、全社評価完了
*1: 薬剤耐性Antimicrobial Resistance |
AMR・一般排水とも、対象品目すべての評価を完了。基準値(PNEC*2)を超える結果はなかった
*2:予測無影響濃度Predicted no-effect concentration |
【一般排水の環境影響評価の推進】 排水の環境影響評価の運用開始、高リスク品の評価完了 |
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気候変動対策を推進する |
【温室効果ガス(CO2)の排出の削減】 1.2025年度システム導入に向けたエネルギー使用量のタイムリーな可視化検討 2.高効率設備の導入、設備の電化を推進 (a)エネルギー削減の中長期計画の実行 3.太陽光等の再生可能エネルギーによる自家発電(摂津オンサイトPPA*3)および再エネ電力の導入に向けた計画 4.CO2排出量(Scope3)の削減 (a)カテゴリー1削減に向けてサプライヤーとのコミットメント(行動規範通知、サプライヤーエンゲージメント)を推進する (b)環境配慮型包装の採用を推進する 5.エネルギー原単位の年平均1%向上
*3:電力購入契約 Power Purchase Agreement |
1.可視化の方向性を協議中 2.省エネ対策5件の実施により、予定を上回る490tーCO2/年の削減を達成 3. PPA契約に係る協議が遅延中 4.サプライヤーエンゲージメントの候補企業を選定し、それらの会社よりアンケートを回収 5.全社原単位は0.7%悪化
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資源・廃棄物対策を推進する |
【廃棄物/プラスチック削減】 1.廃棄物再資源化率:90% 2.廃プラ再資源化率:30% 3.資源循環プロジェクトによるラベル台紙の水平リサイクル適用開始 4.環境配慮型包装への変更:2030年までにすべてのシオノギ製品に対して環境対策を行う
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1.91% 2.45% 3.9品目に適用 4.バイオマスボトル化とボトル外面のプラスチック緩衝材の廃止を完了。さらにバイオマスPTP*4包装の技術検討を完了
*4:Press Through Pack錠剤やカプセルをプラスチックとアルミで挟んだシート状の包装形態 |
産業安全衛生を推進する | 【作業者保護】 1.作業者ばく露対策の取組推進 (a) 既存品のOEL*5設定を推進し、高リスク作業の洗い出し完了 (b) ばく露評価に先立つMitigation Plan設定完了 (c) 新規品目のばく露評価の実施、設備・保護具等による対策の実行 QC部門のばく露対策の取り組み:方針立案、合意 2.その他の作業者保護対策:目標値 労働災害度数率:1.0以下、命にかかわるシリアスな事故ゼロ (a)KY*6教育等による潜在的危険予知の高度化と知識基盤の強化。今年度は特に製薬に注力する (b) SDSの全社的管理体制の構築
*5:作業者ばく露許容限界 Occupational Exposure Limit *6:危険予知 |
1.作業者ばく露対策 (a)一部のOEL設定が未完了。リスク評価、高リスク品のばく露評価は進捗なし (b)新規品目のばく露評価を実施 (c)「正しい保護具の装着法」について、保護具メーカーの御協力を得てQC部門でのレクチャーを実施
2.労働災害度数率:0.78、命にかかわるシリアスな事故:ゼロ (a)KY教育を実施 (b)SDSの全社一元管理サイトの立ち上げ完了 |
健康経営を推進する |
【健康経営】 1.健康推進のためのセミナー等をSBP*7とともに推進する
*7:シオノギビジネスパートナー |
1. 健康推進のためのイベントを開催した |